LEADERS BLOG
昔読んだ本の中に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本がありました。
懐かしいと思われる人もいると思いますが、まだ出版当時(昭和55年くらい)生まれていなかった人もいると思いますので少しだけ内容を・・
この本は当時の日本経済を褒めちぎり、日本から何を学ぶべきか・・などがを明瞭に書かれた内容となっています。そして最後には「アメリカへのレッスン」という章までありました。事実、その後日本は空前のバブル景気に入っていくわけです。
しかし今現在、「見習われる」から「見習わなければならない」に変化してきてしまったと思うのです。
コロナ禍からアフターコロナを鑑みると、企業も様々な良いもの(状況)を「見習い」社員に、社会に貢献できる三和にならねばと考える今日この頃です。
今回は前回話したトレードオフについてです。
トレードオフとは何かを得ると、別の何かを失う。
相容れない関係のことです。
身の回りのことで考えてみました。
今はコロナで出張が本当に少なくなりましたが、
大阪支店や名古屋工場への出張のたびに
移動手段を考えていました。
車だと自由な時間に行動ができるのとプライベート空間なのでリラックスできる。
ただ車だと本を読んだり、パソコンに向かって仕事をすることができない。
電車だと本は読めるし、パソコンで仕事もできる。
ただ、行動は制限されるしプライベートな空間ではなくなる。
毎回悩むので私にとっては完全にトレードオフになっています。
甘いおいしいものを食べたいのと体型の維持をしたいというのも
身近なトレードオフですね。
トレードオフになっていることを
自覚していないことが多いのではないかと思います。
世の中にはトレードオフになっていることであふれています。
私も意識していないと
両立しないことなのに両方目標に掲げたりしてしまいます。
皆さんの周りでも何故かうまくいかない。
中途半端になってしまうことがあれば
トレードオフになっていることがないか
考えてみてください。
何かを得るためには、失うものを決めなければいけないのかもしれません。
一方で両方を得るための一石二鳥のアイデアを
考えるというのもありですが・・・
※前回話したSDGSゲームは一石二鳥のアイデア出しでした!
前回のブログで保険のことを載せたら介護保険について聞きたいと要望がありましたので、私のわかる範囲で。
40歳過ぎると介護保険料が会社勤めなら天引きされます。
65歳を過ぎて要介護と認定されたら受給されます。(自己負担1割)
実はここ10年で介護保険料は1.5倍にもなっていて、今後も伸び続けていくことが予想されますね。
超高齢化社会において、老後のために民間の保険に入った方がいいのかなと思いますよね。
介護保険というのは、国や各自治体でさえ運用が難しいやっかいな保険です。
低確率だけど高損失な事故や病気と違って、必ず人間年を取り要介護状態になる可能性が高いからです。
では民間の介護保険に入った方がいいのかなと悩みますね。
前回ブログでも言った通り、保険は低確率高損失のために備えるもの。
私個人的には貯蓄(資産運用)して備えるほうがいいと思っています。
実際、介護費用平均は約500万、介護期間の平均は約4年7か月だそうです。
介護費用の一時費用が70万円、月額平均7.8万円が内訳で、これが自己負担額になりますね。もちろん平均なので個人差がありますが。
もし今40歳の人なら約500万円の要介護時の備えがあればいいと考えて、月々1.7万円貯蓄していけばいいとなります。
どのオリジナル商品が売れているか、どの商品があまり売れていないか思い返した時に気づいたことがあります。
これまでに無い特殊な機能があったり、目にとまりそうな特長のあるそれなりのデザインの商品なのにそれほど売れず、なぜだろうと考えました。
自社の売れている商品には共通点がありました。
それは自社の都合や独りよがりではなく、その商品を使って頂く誰かを想像したり、ある状況の人を想定した商品でした。
それだけでも足りなく他には無い新しいひらめきが掛け合わさった商品が人の目にとまり、うまくいけば心にも届く。
そのことで自分たちが世の中や見えない人達とも繋がっていることを感じることもできる。
当たり前と言えばそうなんですが我々なりの商品創りに大切なことに気づきました。
先日ある報道番組で「瀬戸内海がきれいになりすぎて漁業に深刻な悪影響を及ぼしている」という内容の特集を見ました。細かい部分は覚えていないのですが、窒素やリン酸といった海洋プランクトンや海藻が必要とする不純物(栄養素)まで除去する「ろ過システム」を導入したことが遠因だとか。つまり、不純物はなんでもかんでも除去して海きれいにする!というコンセプトでの取組の結果、生物の生存に不可欠な「不純物(栄養素)」も失われ、生物が住みにくい海となったという何とも皮肉な話です。
もちろん、漁業に関係のない人たちは「少しくらい魚が減ってもきれいな海になるのだったらいいじゃないか」「きれいな海の何が悪いんだ!」と考えるかもしれません。「魚が減る=悪いこと」と考えることがそもそも偏った意見である、と。でもいくら海がきれいになっても、魚や動物がいない海ってつまんないですよね~。釣りもできないし、ダイビンしても魅力的ではないし・・・。難しい問題ですね。
さて、ちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、日々の悩みに関してもなんか似たとこがあるなーと思いませんか?不安や不満や失望や憤り、そういった社会生活での人間関係に付随する様々な面倒な出来事。
「そんな悩みはすべてなくなれば良い!」
「悩みの無い世界にいきたい!」
とおっしゃる人がいますが、さてさて、はたしてそのような環境はどうなんでしょう。
海から不純物がなくなって何も住めない世界になるように、社会から「悩み」という不純物(?)が無くなった時、どんな世界になるのでしょうか。つまんなくて味気ない、もしかしたら人間が人間として生きることができない、そんな世界になるかもしれません。
僕は、日々あれこれ悩みながらなんとかしようとあがくこと、努力することが大好きです。前もお伝えした通りマゾなので(笑)
何の悩みもない(逆説的に何の喜びも無い)そんな理想郷ではなく、調和と矛盾と混沌に満ちた不完全だけど素晴らしきこの世界を、これからも楽しく前向きに生きていこう!
と改めて感じた瀬戸内海の出来事でした。
【PS】
最近「釣り」をはじめました。シーバスとアジ狙いです。下手は下手なりに「釣り」もなかなか面白い世界です。
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