LEADERS BLOG
コロナ禍の期間、皆自粛在宅勤務で久しぶりに知人から連絡をもらい、話をすることが多くありました。皆コロナ禍を憂う内容が多かったのですが、その中でも食品関係の知人が、「選択の心理」について話をしてくれました。
「いろんな味を楽しんでもらいたい」ということで、ラインナップ豊富に24種類のジャムを店頭に出していたのですが、ある時にどうしても陳列場所を空けなくてはならなくなって、泣く泣く6種類(似通った商品は整理して)に絞ったら、その月の売上が30%もアップしたそうです。
そうなんです、選択肢は少ないほうが売れたのです。
多すぎる選択肢があると、人は決断することを諦めてしまう。まさに過剰選択肢の呪いですね。
確かにどれにしようかなと考えることは面倒ですから、面倒は無くしたほうがいいですね。
お客様に決断を迫りたい時は、選択肢を絞ることが心理的にも重要ですね。
ちなみに家庭では「晩御飯何がいい?(選択肢いっぱい)」と言われたら「〇〇がいい」と一択で返さないと、違う意味で呪いが返ってきますね。
皆さん、何か壁にぶち当たった時や苦しいときに支えにしている言葉などはありますか?
自分が高校時代からずっと支えにしている言葉があります。
「人生に絶望なし」
至ってシンプルな言葉ですよね。なぜこの言葉か背景知らないと心に刺さらないかもしれません。
この言葉は中村久子という人の言葉です。ご存知の方も多いかと思います。
彼女は明治時代に畳屋を営んでいる岐阜県高山市に生まれました。
2歳になったころ酷い凍傷にかかり、両手両足を切断。そんな彼女に世間は冷たく好奇の差別の目を向けます。さらにそんな彼女を両親は見世物小屋に売り飛ばします。
不幸に次ぐ不幸ですよね。しかし彼女は人生を諦めることなく口で字を書き、裁縫をするのです。さらに結婚もし、子供にも恵まれ育て上げます。
ちょっと自分に置き換えると壮絶すぎて耐えられるのか想像もつきません。
そんな彼女が残した言葉が「人生に絶望なし」
自分が苦しいとき、壁にぶち当たった時に中村久子の言葉を思い出すと、今の苦しみなんて本当にたいしたことないなと思うのです。
現在の新型コロナの影響で、世界的に苦しいときです。今までの価値観や考え方、ビジネスにおいても大きく変化していくかもしれません。何かしらの影響で苦境に立たされることもあるかもしれません。
でも中村久子のように絶望することさえなければ乗り越えていけると信じてやみません。
「いまさら聞きづらいけど株って何ですか?」と聞かれたことがあります。
せっかくなので、専門家ではありませんが細かい話なしでイメージがつかめればと。※そんなこと知ってるよって人は読まなくていいです(笑)
日本は資本主義なので、株式会社が中心となって日本経済は成り立ってます。
株式投資をしてない人でもよく新聞とかで、どこぞの会社が資金調達したとか目にしますよね。大まかに株とはたくさんの人からお金もらって、商売してその利益をお金もらった人に分配するもの。
自分で商売はじめよう・新規事業拡大しようとした時ってお金いりますよね。例えば久保タイ料理店をはじめるのに3000万円必要とします。(どんだけ豪華や)手持ちが1000万円しかなく銀行から2000万円お金借りて商売しようとすると、土地など担保するものがないと銀行は貸してくれません。
一方、株式の場合は久保タイ料理店が儲かると信じてくれる人がいれば担保不要でお金を集めることができる。(イメージですよ)
では1000万円を元手に会社を設立したとすると、設立時の会社の価値は1000万円。その1000万円で100株発行(現金⇒株にする)したとしたら1000万=100株なので1株10万円の価値。
さて、あと2000万を調達するには新規で株を発行して投資家に買ってもらわなくてはなりません。
これが資金調達です。例えば新規で100株発行したとして、それを1株20万円で買ってくれたとしたら100株×20万円=2000万円。借金しなくても3000万円調達できた!となります。
売込み・アピールをした結果、久保タイ料理店激ウマ!行列できそう、これからたくさん店舗出しそうだ、その商売が儲かる!と投資家に投資してみようと思わせたから1株20万円の価値としてくれて資金調達できたのです。(現実は難しいですけどね)投資家は将来タイ料理店が30万にも40万にもなると信じてくれたのです。だから色々な企業がイメージ向上のためにCM打つのもその一つのアピールなのですよね。
株の話とは異なりますが、三和物産も長年の実績・信頼、社会貢献、新しいことのチャレンジなど世の中に企業価値をアピールし続けて行くことは先の株の話と同じで、大切なのですよね。
(ちなみに久保タイ料理店は儲かりそうにないので商売考えてないですよ。)
20代社会人になりたての頃、何でも頑張らなくてはと意気込んでいた自分がいました。
ある日上司宛てに海外から英語で電話がかかってきました。
もうパニックです。何とかメモ取りながらも頭フル回転で聞きとったのですが、
肝心な名前が聞き取れず、それでも何か格好つけたかったのでしょうね。
わからないくせに「部長、タイのワンさんから電話がありました」と超適当な事を言ってしまい、部長もポカーン。とりあえず部長が電話を代わって何やら話が終わって電話切られると「今の電話はタイのワンさんじゃなくてシンガポールのリンさんだよ」と大爆笑。一文字も被ってないし。(今思えば失笑だったかな)
その時に言われたのが今でも心に残っていて「わからないことは恥ずかしいことじゃないから問題ない、失敗を恐れてその場をしのぐことばかりして知らないことをわからないままにすることが、恥ずかしいことで問題がある」と。
また、その上司はいつも「問題ないよ」という言葉をよく使うので、何気に何故か聞いてみたら、「何か難しいこと辛い問題が出てきたら、全ていい意味に置き換えればいいって思って仕事しているから」と。まだ若かった当時の自分にはイマイチピンと来なかったのですが、私も経験や年を重ねていくにつれてわかってきた気がします。
なるほど、自分も
忙しくなったら、盛り上がって来たぜ!
ピンチになったら面白くなってきたぜ!
大丈夫「問題ない」行ける。
そんな風に置き換えよう。
今まさに新型肺炎の影響で経済の先行き予想がつかないけど三和社員一丸となって、
その先「問題なかったね」って言えているように。
中国とのビジネスシーンにおいて、こちらから可能かどうかを確認するときに
中国の人は「没問題(問題ない、大丈夫)」とよく言います。
日本人はちょっと問題あるなと思うと「問題ない」とはあまりビジネスシーンでは答えないですよね。
ところが中国人の「問題ない」は50/50%なのです。
少しでも可能性があると「没問題(問題ない)」と答えるのです。
問題ない大丈夫って答えられると日本人にとっては「あー大丈夫なんだ」と感じますが、
本当はできるかもしれないし、できないかもしれないなんですよね。
特に納期とかの問いに「没問題」を使われるので、こちらとしても
「できないかもしれない」リスクをプラスして考えるようになりました。
日本の常識、中国の常識をしっかり知ることが海外ビジネスにおいていかに重要か、
身に染みている今日この頃です。
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