LEADERS BLOG
お酒好きの方はすぐにピンとくる「上善如水」・・・
そうです! 新潟県が誇る日本酒です!
しかし!! 今回はお酒の話ではなく、本来の「上善如水」の意味をお話しししようと思います。
「上善は水の如し。水(よ)善く万物を利して争わず。・・・」と言う老子の言葉(考え方)です。
水は万物を助け、育てて自己を主張せず、だれもが嫌うような低い方へと流れて、そこにおさまる。これが人としての最善な生き方である・・」と、述べています。
人間の努力や執念から遠ざることが人間の生き方の目標であると理解されている一見、弱気な消極的な思想に感じます。
しかし、そうでしょうか?
「水」は流れ続ける事で大きな岩も砕きますし、昨今では水で車も切断できます。
また、器によってはどのような形にもなり、どのような隙間にも入って行けます。
そんな、柔軟ではあるけれども、力強い、底力のある生き方をしたいな~ と感じます。
日々忙しく仕事に向き合っている皆さん、たまには少し立ち止まって自分を見つめることをしてみては如何でしょうか。
禅語の中に「明珠在掌」という言葉があります。
これは「みょうじゅたなごころにあり」と読みます。
意味とすれば「大切な宝物は、常に自分の中に存在し、自分をよく知ることが大切」という意味です。
自分自身の心の中の大切なものを見つけることは、日々の喧騒に巻き込まれ、自分を見失わないためにも大事なことだと感じます。
今の自分の最も大切な心の中のものを見つけ出し、日々それを磨けば、自身の能力や個性になると思います。
自分のために、忙しい中にも、たまにはゆっくり時間を作ってみてはいかがでしょうか。
先日ふと感じたことがあります。
とある仕事を、「良かれと思いやってあげた・・」
とても思いやりのある協力的な模範行動だと思います。
でも、本当にそうだったのでしょうか・・
見方によれば、やってあげたことで、やってもらった人は「経験」が出来なかった・・
のかもしれません。
仲間同士が協力し合って業務に当たる。この本当の意味での効果が出るのは、
「互いに協力し合うことの意味を、しっかりと理解しあっている」場合だと感じます。
ある時には「やらせなければいけない時もあるでしょう」
ある時には「厳しいことを言ってあげなければならないこともあるでしょう」
本当の「優しさ」は「その人のためを思う思い遣り」ではないでしょうか。
仕事の中でも、次の人の仕事に対する「思い遣りある、優しい仕事」を心掛けたいものです。
皆さん「渋沢栄一」という名前は聞いた事があるかと思います。
みずほ銀行・東京証券取引所など、多種多様の多くの企業を設立し、社会公共事業に尽力した人物です。
多数の事業を展開する最大の目的は「日本全体を良くしたいという公益の追求」でした。しかし1人の力ではできる事も限られるため、経営自体は信頼できる人に任せ、自らは発起人や調整役に回ることで、広範囲な事業領域に徹することができました。その「任せられる人」を見極める際の基になったのが「論語」でした。
前段が長くなりましたが、この「人を見る目」を自身で育み、実践することで、部下を持つ管理職者は大きな役割を果たすことができるのではないでしょうか。
「子曰く、其の為す所を視、其の由る所を観、
其の安んずる所を察すれば、人焉んぞ隠さんや」
訳すると
「どんなに素晴らしい行動や言動をしている人物だとしても、その動機・目的を把握し、さらに真に求めている事までを見極めなければ、信頼できるかどうかはわからない」
とでもなりましょうか。
コロナ禍の現在、様々な環境が驚くほどの速度で変化しています。このような中で「人を見る目」をしっかりと養い、先ずは「やって見せ」そして「任せ」、互いに成長する1年にしようではありませんか!!
今年も頑張りましょう!!!
先日ふとこんな言葉が目にとまりました。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
マザーテレサの言葉という事ですが、似たような格言は多々あるようで発祥は定かではありません。
しかし、内容は「確かにそうだな~ 自分はこんなことを思いながら日々過ごせているだろうか・・」と感じるものでした。
思考という「想い」が、いずれは「自分の運命を分ける事になる・・」
仕事でも全く同様だと思います。
効率や理論だけではなく、自分に期待されている仕事・任務の本質をしっかりと見つめ、日々心を配ることを繰り返すことで、会社の中・社会の中で役に立てる存在・頼りにされる存在に成長していけるように感じます。
芯の強い、しかし穏やかでしなやかな存在になりたいものです。
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