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LEADERS BLOG

2023.11.10 / 浜永 良成

お客様からの依頼案件や新商品開発で大事にしていることは昔からあまり変わりません。

・お客様に喜んでもらえること。(=三和とまた仕事をしたいと思われること)
・ひとまねではないこと。

だいたいこの二つです。
この2つが三和のミッション
「つながりが実感できる新たな別れのカタチをつくる」
に結びつきました。

ミッションがそのままお客様への価値や独自性、新規性(ひとまねではないこと)になることが最良ですが、なかなか難しい。
自分たちで唱えつつ、幅広くアイデアを考えるという意味では「足かせ」になっている時もあるかもしれません。
しかしそれが商品開発おいて私たちが大切にしたいことならば、それは「道標」にもなります。
お客様や我々自身が迷って明確な方向性が見出せない時に、この「道標」が思考のはじまりになることがあります。

「足かせ」をいかに「道標」にすることができるか、これからみんなと取り組んでいきたいです。

2023.10.6 / 浜永 良成

一年の内で数日とても心地よい日がある。

天候、気温、湿度、風が絶妙なバランスで全身が気持ちいい。

人により少し感じ方は違うが春と秋の数日。
寒い日々が終わり、暑くなる手前、太陽のやさしい温かみがありがたい。
暑さがおさまり、火照った身体に涼しい秋風が心地よい。

身体が気持ちよくなると心も気持ちよくなる。

そんな日は空もきれいなことが多く、季節ごとの様々な雲がいろんな表情を見せてくれている。ぼんやり雲の動きを眺めていることができる。
小鳥が数匹連なって飛んだり、秋口なら蜻蛉も見ることがある。

今年は暑い夏が9月の終わりにも続き、ぼんやりしていると大事なこの数日をしっかり感じることなく、逃してしまう。

天気予報で警報ばかりではなく、その心地よい数日を早めに予測してくれると(人によって感じ方の差があるけど)その日を待つことも楽しむことができるのに、なんて考えてしまう。

2023.9.1 / 浜永 良成

先日移動中の電車内で杖をついた海外の老夫婦旅行者とすれ違いました。
見たところお二人とも80歳ほどで歩くのも大変そうで、かつ大きなキャリーケースを引きずっていました。
その時に思ったのですが、歩くのも大変な人が飛行機やバス、電車を乗り継いでまで日本に来るのはなぜなんだろうか?
日本が好き、知合いがいるなどさまざまなわけはあるとは思うのですが、、、

そう考える(かなりの飛躍)とそもそも人類はアフリカから寒い北の方へ移動したり、溺れ死ぬかもしれないのに綱で結びつけたイカダで海を渡って遠い大陸を目指したり。

なぜ?

単純に疑問を持ち、何か答えはあるのかと「人類大移動」という本を拾い読みしました。

その本から私がそれなりに読み取った「移動」の理由とは

・気候の変化により、食べ物を求めて北へ向かったり南へ戻ったり、生きるために生息地を変える必要性があったこと。

寒いだけの印象のシベリアなどの島のまわりや海岸には大きな獲物(寒い環境の動物は大きくなる傾向がある)が捕れ、寒いために長期保管ができた。自分たちで作った衣服や竪穴住宅で寒さを凌げればそれほどひどい土地ではない。

シベリアとアラスカは氷期には海面が低下して陸続きだった。

・道具や加熱を発明したことで新しい土地でも植物を採取、人の消化能力に合わせて食べることができるように加工したり、大型動物(改良を繰り返した石器はマンモスすら)も狩ることができた。

・移動は一人では不可能だが集団で共同生活をすることで助け合うことができた。一人では生きていけないことを理解し食べ物を分け合う文化があった。

・新しい土地の最初の移住者は新たなテリトリーを発見した始祖となり、手つかずの資源(土地、食糧)を入手したいという欲望が、移動や移住の重要な要因となった。

(あくまでも私の拾い読みなのでご注意を)

当初の疑問が払拭できたわけではありませんが人類の移動の原点を電車でたまたますれ違った老夫婦のおかげで少し学ぶことができました。

2023.7.18 / 浜永 良成

ある高校のカヌー選手の話です。

濁流に流された被災経験があり、今でも川がこわい、大雨がこわい。
でも自衛隊に助けてもらったことで、人のためになりたい、そのために強くなりたいと思うようになった。
そしてカヌーをやるようになった。
(見逃したが、水の恐怖を克服するためだと思う)

シングルではなくフォア種目を選んだ、仲間がいれば水が怖くない、がんばれると。

災害から救ってくれた人への感謝、自分もあんな人になり、誰かを助けられるようになりたいという湧き上がる純粋な気持ち。

しかし被災の恐怖は拭えない。
でも自分には同じ経験をした、同じ目的を持つ仲間がいる。
だからがんばれる。

何かをしたいと気持ちはあるが一人では動く自信がない人の背中をそっと押してくれるような、励ましと救いのような話でした。

2023.6.16 / 浜永 良成

先日、自閉スペクトラム症のピアノ講師さんのNHK番組を観ました。

人前ではなかなか話せない女性が幼い頃から好きだったピアノの講師として障害を持つ方にピアノを教えている話でした。
録画時も緊張で上手く話せないと自分が書き留めた文面を読み上げていました。
生徒さんに教える姿は辿々しさはあるものの、とても暖かく誠実に接している様が伝わってきました。

苦手なことやできないことが多く、社会で生きていくのが大変、そんな人にも好きなことや少し得意なことがある。それを活かすことで苦手なことも補い、生きていく喜びを見出すことができる。

同じ辛さを持った人に手を差し伸べて、生きていく力を分かち合い、自分の生きがいもそこに見いだす。

素晴らしいなと感じると同時に、多くの人に勇気を与えてくれる生き方を見せてもらいました。