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2022.8.16 / 小平洋一

このところの気候について皆さんはどんな表現を耳にしますか?
「猛暑」「酷暑」「激暑」「炎暑」・・・「暑い」と言う言葉一つにしても日本語には様々な言い方があります。
日本語は昔から物事や環境・状態を表すのに沢山の言葉を使い分けてきました。
日本語は、話す人や聞く人の感性で上品にも下品にも変わります。どの様な言葉で話したら相手に気持ちよく聞いてもらえるか・・好意をもって理解しようとしてくれるか・・それを実現できる沢山の綺麗な言い回しが日本語には沢山あるのです。

例えば、気持ちを表す「ありがとう(有り難う)」という言葉は「有ることが難しい=めったにないこと」の意味です。仏からの慈悲のような「貴重で得難いもの」を受け取った際の感謝を表す言葉」です。
また、はかない印象を表現する「薄氷(うすらい)」と言う言葉は「春浅いころの薄く張った氷のことを言い、冬の氷と違い消えやすいことから、淡くはかない」と言う意味を持ちます。

人と話をする折に、「日本語の美しさ」を気にしながら話してみることで、相手の聴く耳もきっと優しくなるのではないでしょうか。