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2022.10.7 / 浜永 良成

日本の葬儀の意味合いは通常、遺族や近親者が故人の死を受け入れ、儀式としてお別れし、区切りつけることで明日に向かうことと考えられます。

テレビで見たのですが、エリザベス女王の葬儀に対してイギリスでは宗教観が異なることもあり「女王のこれまでの人生を祝福する」とインタビューに答えていた一般市民の声に少し驚きました。

日本でも葬儀に際して故人への感謝を表しますが「祝福」という捉え方はほとんど無いと私は思っています。
死は言うまでもなく哀しいことですがその人の一生を祝うことに全く違和感はありませんでした。
少なくとも真っ当に(何をもって真っ当というかは人それぞれですが残された人がそう思えればいい)生きてきた人の一生を祝うことで哀しみを少し軽減できるはずです。

異なる文化を知ること、特に「祝福」を葬儀の一テーマとすることで改めて葬儀の在り方を捉えなおして、新たなグリーフケアにもつながるこれまでとは違う「別れのカタチ」を創造できるのではないかと感じました。