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2024.8.30 / 浜永 良成

最近は理解が困難な現代アートが広まっていますが、福田平八郎(没後50年)という日本画家の絵は知識が浅い私でも色合がカラフルで構図がシンプルで、近づきやすい絵でした。

その中でも「竹」という絵は筍や竹が様々な色合で形態は大胆に表現されていて、ポップにも感じられ、とてもひかれました。
同じように見える竹でも色合が一本一本少しづつ違うことを観察して、一度自分の中に入れて自分の色や形にしてから表に出しているかのようです。

とてもシンプルな表現ですが、自然物へのやさしい眼差しも感じます。

初期は写実的表現で、中国画の影響も受けつつ、色に関心が向き、形態の単純化に至ったようです。

後半のこの「竹」が私は一番好きで、普通は花も滅多に咲かず、ほぼ緑以外の印象の無い竹というものを色彩の表現対象として捉えたことが不思議です。
これだけ豊富な色を竹から感じとることに驚きです。

こんなふうに対象を観ることができると生きていることはとても豊かになりますね。